乾燥に負けるな!冬のスキンケア

冬の乾燥した空気が肌トラブルの一因になるのは、私たち人間だけではなく、犬猫にとっても同様です。
さらに高齢の犬猫では皮膚・被毛の潤いを保つ皮脂(油分)を分泌する腺は衰え、皮膚が乾燥しがちになるため、特に注意が必要です。
犬猫の表皮の厚さは、人間と比べて半分以下でとても薄く、敏感です。冬の乾燥から愛犬・愛猫のデリケートな皮膚を守るためにしっかりと対策をしましょう!

乾燥による冬のダメージ

【肉球編】

《乾燥によるダメージ》
肉球は冬の乾燥した空気に強くありません。冷えて血行が悪くなり乾燥した状態が長く続くと、表面ががさがさしてきて、ちょっとした刺激で「ひび」が入ってしまうことがあります。さらに乾燥が進むと、ひび割れて痛みを伴うようになります。
人でいうところのあかぎれやひび割れに似た状態ですので、肉球の乾燥には十分に気を配りましょう。

《対策》
肉球専用の保湿クリームやオイルなどがあります。散歩前後に塗って乾燥を防ぎましょう。ひび割れてきて痛がるときは、靴を履かせてあげると歩きやすくなります。ひどいときは早期に動物病院で相談しましょう。

【皮膚編】

《乾燥によるダメージ》
皮膚がかさかさしたり、フケが多くなったりしたら、それは乾燥のサインかもしれません。
フケは角質細胞が剥がれ落ちたものです。皮膚の表面を構成する角質細胞が剥がれて角質層が薄くなると、皮膚の防御力が低下して、ちょっとした刺激にも弱くなり、かゆみや痛みを感じるようになります。そうなるとひっかいたり、噛んだり、舐めたりして皮膚を傷つけてしまい、ますます悪化させてしまうことになるのです。

《対策》
■シャンプー
シャンプーをしているのにかえってフケが多くなってしまった、という経験はありませんか?入浴やシャンプーで必要以上に皮脂(油分)を洗い流すことは皮膚を乾燥させ、フケが増えてしまう原因になるのです。また、皮膚の持つ防御機能を弱めてしまうことにもなります。
もちろん、シャンプーをすること自体が悪いわけではありません。
適切にシャンプーをすることは皮膚・被毛を清潔に保つだけではなく、皮膚の新陳代謝を促し、結果として皮膚トラブルを防ぐのに役立ちます。乾燥しやすい冬場のシャンプーでは以下のことに気をつけましょう。
※獣医師から指示がある場合はそれに従ってください。また、高齢または皮膚に異常があるときには、シャンプーの種類や頻度等について、あらかじめかかりつけの獣医師に相談してください。

~わんちゃん~

・頻度
犬種や年齢、生活環境、ライフスタイルによって適切な頻度は異なりますが、一般的に健康な成犬であれば1ヶ月に1回程度が良いでしょう。

・選ぶポイントと注意点
基本的には、普段から使い慣れているシャンプーで良いでしょう。しかし、特に乾燥が気になる場合には保湿成分を配合した動物用シャンプーがおすすめです。さらにコンディショナーを使うと、より潤いを与えることができます。
ちなみに、人間用の石けんやシャンプーはペットには合わないことが多いので避けましょう。
洗ったあとはよくすすいですばやく乾かし、半乾きの状態から自然乾燥させるのは避けましょう。洗濯物と同様、臭いや雑菌の繁殖の原因にもなります。

~ねこちゃん~

・頻度
猫はあまりシャンプーを必要としません。なぜなら猫はもともと体臭が少なく、また自分で毛づくろいをしてきれいな毛並みを保つことができるからです。しかも、室内飼いであれば汚れる機会もほとんどありません。
さらに、猫は水に濡れることを好みません。無理に入浴やシャンプーをするとストレスになるばかりか、毛の油分が失われてぱさぱさになってしまいます。
したがって、室内飼いの一般的に健康な成猫であれば年に1~2回程度で十分です。しかし、シャンプーを必要とする以下のようなケースでは、もう少し頻度を増やしても良いでしょう。
・外に出る機会がある     ・白くて汚れが目立つ
・汚れてしまった       ・野良猫を家に迎えたあとなど
・毛の長い品種

・その他のケア方法
シャンプーをしたいけれど難しい(水に濡れるのを嫌がる、グルーミングが困難などの)場合には、動物用のボディタオル、ウェットシート、水のいらないシャンプーなどを活用しましょう。毛づくろいをしない猫の付着した便をきれいにするのにも適しています。
※毛づくろいをしないのは不調のサインのひとつです。たとえその猫が高齢であっても、ただの老化現象ではないかもしれません。毛並みが乱れているようなら、一度検査を受けさせてみてはいかがでしょうか。

■ブラッシング
ブラッシングは、冬に限らず皮膚・被毛のケアには最適です。是非、散歩後などの決まった時間に毎日行いましょう。シャンプーの前に行うのも効果的です。
アンダーコートをもつ犬はそれが密になって絡まりやすくなるため、ブラッシングは特におすすめです。
また、長毛種や自分で毛づくろいをしない猫は毛玉ができやすく、皮膚病や炎症を引き起こす原因になりますので丁寧にお手入れしましょう。ひどい毛玉になって除去するのが難しいような時は、トリミングサロンや動物病院などで相談しましょう。

<メリット>
● もつれた毛をとかして整え、見た目がきれいになる
● ホコリや汚れを取り除く● 皮膚をマッサージして血行をよくする
● 毛の根元に空気の層ができて保温・保湿効果アップ
● 皮膚の健康チェックとスキンシップ

※空気が乾燥していると、被毛や毛布などに静電気が発生しやすくなります。ブラッシング前に静電気が発生しているようなら、あらかじめブラッシングスプレーをかけることで軽減できます。

■保湿アイテムの活用
スプレーまたはスポットオンタイプの保湿アイテムやスプレータイプのコンディショナーを活用すると、簡単に皮膚・被毛の潤いを保つことができます。
また、皮膚・被毛の健康を維持するために必要な成分を摂取するのも対策のひとつです。皮膚の健康維持に良いとされるセラミドや必須脂肪酸などを含むサプリメントを活用し、必要な栄養分を皮膚に与え、コンディションを整えましょう。
 
 
冬になると寒さを感じ、肌が乾燥しやすくなるのは人間に限ったことでありません。
健康な皮膚・被毛を維持できるよう、大切な愛犬・愛猫を乾燥から守ってあげましょう。

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人にも怖いおなかの虫(内部寄生虫)

おなかの虫は、犬や猫だけでなく人にも感染し、さまざまな病害を引き起こします。愛犬・愛猫、そして飼い主さん自身の健康を守り、楽しく暮らすために、おなかの虫のについて理解しましょう。

〔1〕 人に引き起こす主な病害

【トキソカラ症(犬猫回虫症)】
犬回虫・猫回虫が人に感染して起きる病気です。回虫は人間の体内では成長できませんが、幼虫のまま体内を巡り、内臓や眼など様々な臓器に寄生して障害を引き起こします。ペットとの接触期間は幼児に多かったのですが、近年では成人の感染例が増えています。公園の砂場や犬猫の排泄物、犬猫の毛についた回虫の卵が何らかの経緯で口から入ることで感染します。また、感染した家畜(主に鶏)のレバーや肉を生で食べることでも感染します。

【瓜実条虫症】
ノミが媒介します。ノミの体内には瓜実条虫の幼虫が潜んでいることがあります。人が感染しても通常は無症状ですが、濃厚感染すると主に下痢などを引き起こすことがあります。犬猫とのスキンシップや、犬猫に寄生したノミを手でつぶした時や、何らかの経緯でノミが口に入ってしまうことで感染します。

【エキノコックス症(多包条虫症)】
感染源には北海道に生息する野生のキタキツネが有名ですが、飼い犬や猫にも感染します。感染したキツネや犬猫は、糞便中に多量の虫卵を排泄します。これが野ネズミに移って経由し、感染した野ネズミを捕食することで、キツネや犬猫に感染します。人へは感染動物の排泄物に含まれる虫卵が口に入ることで感染します。犬や猫が感染しても重い病気にはなりませんが、人に感染した場合が問題です。感染後5~10年は自覚症状はありませんが、幼虫のまま肝臓内で増殖し、次第に重い肝機能障害を引き起こします。放置すれば血流やリンパ流にのって全身を巡って転移し、90%以上が死に至る怖い病気です。

※現在では北海道全域に広がり、北海道からの感染動物の侵入が危惧されています。旅先で野生のキツネにはむやみに触れないようにしましょう。
(北海道立衛生研究所感染症センター)

 

〔2〕 人への感染経路

● スキンシップ
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おなかの虫の卵は、犬猫の体表面(口、足、肛門のまわりなど)に付着しています。愛犬・愛猫の身体をなでたりした後、手洗いをしないでいると、手についた虫卵が口に入ってしまうことがあります。また、一緒の布団(ベット)で寝ていると、身体についていた虫卵を飲み込んで感染することがあります。口移しや同じ食器、お箸でごはんをあげるのも避けましょう。

● 犬・猫の排泄物
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排泄物を放置すると、虫卵がまわり(室内、庭先など)に拡散し、飼育環境を汚染してしまいます。そうした環境のもとで、手についた虫卵が口から入ると感染することがあります。また、散歩中も道端や草むらにある排泄物に近づけさせないよう、リードは放さないようにしましょう。愛犬の排泄物を埋めてしまうのも厳禁です。必ず持って帰るようにしましょう。

● ノミ
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体内に瓜実条虫の幼虫を持ったノミがいます。ノミを手でつぶしてしまうと、体内にいた瓜実条虫の幼虫が手につき、誤って飲み込んで感染することがあります。もしノミを捕まえても、手でつぶさないでください。ノミ駆除薬を使用し、寄生虫予防を定期的に行いましょう。

 

 

● 鶏や牛の生肉
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回虫の幼虫が寄生している鶏や牛の肝臓、生肉を食べたときに感染することがあります。

 

 

【*:;;;;;*予防のポイント*;;;;;:】

□ ノミ等の定期的な寄生虫駆除を実施しましょう。
□ 糞便の処理は手袋等を着用し、処理後は手洗いを。
□ 犬や猫と楽しく遊んだ後は、しっかり手洗いをしましょう。
□ 小さいお子様がいる場合は、ペットのトイレに近づけない、目の届かないところでスキンシップさせない、ペットと遊ばせないようにしましょう。

家族同然の愛犬・愛猫に寄生虫がいることは信じ難いことですが、ペットから人へ、人からペットへ移る病気はたくさんあります。お互いの健康を守り、種の違いを認識して安心して共に暮らすには、寄生虫のことや問題となる病気を正しく知って、ルールを設定することも大切です。

定期的に動物病院で検便をしてもらうことで、寄生虫による病気予防や適切な治療を受けることができます。それだけでなく、病院での定期的な検査を受けることは、寄生虫以外の病気も早期発見でき、健康的な暮らしにつながります。

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おなかの虫を知ろう(内部寄生虫)

動物の糞便の中にいるおなかの虫(内部寄生虫と表現されます)は、動物の腸の中(消化管)に寄生する虫のことをいいます。主に腸の中にいて、粘膜にくっついて血液を吸ったり、腸に入ってきた食べ物を栄養源にしています。 おなかの虫は、糞便中に目で確認できる虫もいれば、とても小さくて肉眼では見えない虫もいて、特に虫の卵は発見できません。目立った症状が現れない限り、実際に寄生されていても気づかないケースがほとんどです。しかし、発見が遅れてしまうと犬猫の腸の中で増えすぎて様々な病害を引き起こしたり、虫の卵が飼育環境中に広がって、人に感染するリスクも高まります。そうならないためにも、寄生が明らかになった段階で早期に駆除を開始し、定期的に予防していくことが大切です。 ここでは、代表的な犬猫に感染するおなかの虫を紹介します。

〔1〕 主なおなかの虫の種類

【回虫】
母犬の胎盤、乳汁、母猫の乳汁から子どもに感染が起こり、動物の腸に寄生します。虫の卵を口から飲み込んだりして、人にも感染することがあります。

【鉤虫】
胎盤や乳汁、幼虫を口から飲み込んだり、ネズミなどを捕食したり、土の中にいる幼虫が皮膚から侵入したりして感染します。幼虫は2~3週間程度で成虫になります。小腸の粘膜に噛みついて血液を栄養源にしています。

【鞭虫】
虫の卵を口から飲み込むことで感染します。小腸で孵化して腸粘膜へ侵入を繰り返して成長します。その後、盲腸で成虫になり産卵をします。未成熟卵が糞便中に排出されてから1ヶ月位で感染能力をもつ成熟卵になり、感染の機会をうかがっています。生後7ヶ月以上の犬によくみられます。

【瓜実条虫】
成虫はウリの種がいくつも繋がって、細長い糸状の姿をしていますが、犬猫の糞便中には虫体の一部が切り離された米粒状の片節の状態でみられます。 この片節の中に卵が詰まっており、中の卵をノミの幼虫が食べます。ノミの体内で感染力をもち、そのノミが犬猫の体表面に寄生して、犬猫が食べてしまうこと(グルーミング)によって感染します。

【マンソン裂頭条虫】
幼虫をもった両生類、は虫類、鳥類を捕食したりすることで感染します。カエルやヘビ、ネズミなどの動物を捕食させないことが重要です。

【多包条虫・猫条虫】
幼虫に感染したねずみなどを捕食ことによって感染します。

〔2〕 おなかの虫が犬猫に引き起こす症状と病気

おなかの虫は、犬猫の消化管に住みついて、腸に入ってきた食べ物や腸の粘膜にかみついて、血液を吸い、栄養源にしています。そのため、たくさんの虫に寄生されると、以下のような症状を引き起こします。

【*:;;;;:*主な症状*:;;;;:】
□ 元気がない
□ 動きが鈍くなる
□ 消化不良、下痢
□ おなかがふくれる
□ 発育不良
□ 血便・貧血
□ 異嗜症(糞、石、紙など食べ物でないものを食べる)

【*:;;;;:*主な寄生虫症*:;;;;:】
・ 回虫症            ・ 犬鞭虫症
・ 鉤虫症            ・ 瓜実条虫症
・ エキノコックス症(多包条虫)

※子犬・子猫は深刻な症状になることがあり、特に注意が必要です。上記のような症状に思い当たるものがあれば、早期にかかりつけの獣医師に相談しましょう。

〔3〕 おなかの虫駆除のポイント

おなかの虫の駆除薬を1回投与すれば解決できる、と思っていませんか。確かに、1回の投与で駆除できてしまう場合もありますが、おなかの虫の中には、虫のライフサイクルを意識していないと効果がでないことがあります。 駆除薬は腸管内でその効果を発揮しますが、例えば、幼虫が体内で移動していたりすると、常に腸管内にいるとは限らないため、駆除薬を投与しても効果が得られません。そのため再発することになります。また、寄生している虫の量や犬猫の年齢、感染してからの期間によっては、すべての虫を駆除できないことがあります。必要に応じて駆除薬を再投与するか、動物病院で検査を受けるのが良いでしょう。多くの場合、肉眼で虫や虫の卵を確認することは難しいため、虫の種類を特定し、確実に駆除するには動物病院での検査を受けるのがおすすめです。

  • おなかの虫の感染予防に、ノミ等の駆除も行いましょう。
  • 母子感染を防ぐためにも、妊娠前に駆除を行いましょう。
  • 駆除薬の使用には、添付文書の内容をよく読み正しく使用しましょう。
  • 駆除薬を使用しても効果が得られないような場合には動物病院を受診し、糞便検査を受けるようにしましょう。
  • 糞便処理は再感染を防ぐ意味でも素手で行わないようにしましょう。糞便中に排出された虫の卵は感染能力を有しているため、人へも感染することがあります。糞便を放置し乾燥してしまうと、空気中に虫の卵が浮遊し経口感染を起こすことがあるので注意が必要しましょう。

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犬の耳の構造とセルフケア

愛犬の耳の状態を気にしたことがありますか?
犬の耳の中は高温多湿の環境になりやすく、構造上耳のトラブルが多い傾向があります。高温多湿になる夏場や、垂れ耳のわんちゃん(ゴールデンレトリバー、ビーグルなど)は特に耳の中が蒸れやすくなり、何もケアをしないままでいると汚れや耳垢がたまって、外耳炎などの病気をおこす原因となってしまいます。一度トラブルを起こしてしまうと慢性化、長期化しやすいためご注意ください。そこで、普段から定期的に耳のケアをして、汚れを除去し、耳のトラブルを未然に防ぐようにしましょう。

〔1〕 犬の耳の構造

犬と人の耳では違った構造をしています。人の耳は顔の横についていて、外耳道(耳の入口から鼓膜までの管状の部分)はまっすぐな構造をしているため、耳の中が蒸れる・・・という経験はあまりないと思います。ところが、犬の耳は入口から真下に深く下がってL字型に横へ開く構造になっています。耳道の通気が悪くがちなので、細菌が繁殖したりして、炎症が起きたり嫌な臭いが発生したりと、犬は耳のトラブルが起きやすいのです。

耳のケアにはイヤークリーナーの利用がおすすめです。製品によって特徴がざまざまなので、愛犬の耳にあったものを選ぶようにしましょう。

〔2〕 耳のケアを始める前に

イヤークリーナ-ご利用のまえに・・・・愛犬の耳をチェックしてみましょう。

【*:;;;;:*チェックリスト*:;;;;:】
□ 耳の入口が腫れて赤みがある
□ 耳を痛そうにしている・触れると嫌がる
□ 耳の毛が多く、汚れなどが絡み付いている
□ 痒がっている・掻いたりして傷がある
□ 鼓膜に損傷がある、またはあると思われるとき
□ 耳だれがひどいと思われるとき
□ アトピー・食物アレルギーがある
□ 耳が腫れている

症状によって受診が必要な場合があります。チェックリストでひとつでもあてはまる項目がある、耳そうじがうまくできない、耳の状態に不安がある場合には動物病院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。また、無理におそうじしようとすると、かえって状態を悪化させてしまうことがあり危険です。

【注意点】
汚れを除去するために、耳の中をガーゼや綿棒で強く擦ったり、耳の奥まで入れて汚れを無理に取ろうとするのはやめましょう。犬の皮膚は人と比べると非常に薄いので耳の中の皮膚を傷つけてしまったり、汚れを押し込んでしまうことがあります。傷がある、皮膚が弱いなどの場合には、アルコール配合のものは避けて低刺激のものを選択しましょう。
健康な耳には、トラブルが起きないようキレイな状態を保つようにしましょう。

〔3〕 イヤークリーナーでのお手入れ

【使用手順】
洗浄液が飛び散るため屋外やお風呂場でご利用ください。
(1) 洗浄液を1~5mL程度耳道内にいっぱい入れます。
(2) 耳根部を数回クチュクチュと軽くマッサージします。
(3) そのまま首を振らせ、耳道内の液や汚れを外に出させます。
(4) 汚れの状態によって数回繰り返してください。
(5) 耳の外についた液や汚れをカット綿等でやさしく拭き取ってください。その後は耳をよく乾燥させましょう。

【ご利用のポイント】
・ 製品により使い方が異なる場合あるため、事前に説明書をお読みください。
・ 洗浄液は静かに注入します。勢いよく注入すると鼓膜を傷付けることがあります。
・ 洗浄液量は耳道の大きさによって使用量に差があります。
・ 容器の先端が耳に触れないように注意してください。
・ 首を振らない時は耳に息を吹きかけてください。
・ 洗浄後、ドライヤー等を使う必要はありませんが、垂れ耳のわんちゃんであれば、耳を頭の上で束ねたりして、通気性をよくするとよいでしょう。散歩に出かけて乾きやすい状態をつくるのも良いと思います。

汚れがひどいときは、集中的に目安として毎日1週間~2週間続けます。きれいになったら、洗浄は週1回程度にして、耳の状態をよく観察しましょう。愛犬にあった頻度での定期利用がおすすめです。汚れが確認できる、ニオイがするといった場合には耳洗浄が必要なサインです。
イヤークリーナーは、耳の中の汚れ・耳垢・滲出物・異物を除去し、清潔にすることで細菌が繁殖しにくい環境に整える効果が期待できます。定期的にケアすることで愛犬の耳の健康を守りましょう。

 

飼い主さんが愛犬の耳を日頃から観察してあげることはとても大切なことです。耳のお手入れをしていれば事前に病気を予防でき、早期発見で適切な治療を受ける機会を逃すことがなくなります。愛犬とのコミュニケーションの一環として、定期的な耳のお手入れを実践してみてはいかがでしょうか。

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マダニ媒介性感染症SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

以前話題になりましたマダニが原因とされているマダニ媒介性感染症:SFTS。国内で死亡例が出るなど、メディアでも大きく取り上げられ、記憶している方も多いのではないでしょうか。春先から秋にかけては、マダニが活発化する時期です。これからの時期、飼い主さんも愛犬もマダニ対策をはじめましょう。
※厚生労働省、国立感染症研究所の発表資料をもとに作成しています。

〔1〕 SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは?

マダニが媒介する新しいウイルス感染症です。2013年1月に「SFTS(Severe fever with thrombocytopeniasyndrome):重症熱性血小板減少症候群」による患者の死亡例が、日本国内で初めて確認され、テレビや新聞等のメディアで大きく取り上げられました。

症状としては主に、発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が見られ、時に、頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)を起こします。重症化すると命に関わることもあります。

春から秋にかけてはマダニの活動期に入るので、草むらや藪などに入る場合は、飼い主さんも長袖、長ズボンを着用するなどし、肌の露出を少なくして寄生されないように注意が必要です。残念ながら、現在この感染症に対して効果的な治療法は確立されておらず、有効な薬剤やワクチンもありません。咬まれないようにするのが一番の予防法です。

これまで日本国内での重症熱性血小板減少症候群の報告はなく、2012年の症例が初めての報告です。その後、医療機関における診断検査体制が整備されたことにより、過去の感染者情報が明らかになっていくとともに、新たに感染した事例も次々と報告されました。

〔2〕 感染の経路

SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることによって感染します。マダニは、衣類や寝具、絨毯、畳に発生するような家庭内にいるダニとは種類が違います。マダニは動物の血液を栄養源としており、固い外皮に覆われていて、吸血すると小豆ぐらいの大きさにまでなります。
吸血されたときに、マダニが持っている原虫やウイルス、細菌などの様々な病原体の媒介者となり病気を発症することがあります。

〔3〕 マダニの生息場所

マダニは、主に森林や草地などの自然の中や市街地周辺でも見られ、日本でも全国的に分布しています。
民家の裏山、裏庭、畑、あぜ道など、ごく身近なところに生息しているのです。

〔4〕 マダニから身を守るには?

●野外では肌の露出を避けましょう(人の場合)
自然の中に入るときには、十分な対策が必要です。夏場でも長袖長ズボンを
着用し、首にはタオルを巻く、ハイネックのシャツを着る。手には軍手や手
袋を着用し、シャツの袖口は軍手・手袋のなかに入れましょう。シャツの裾
はズボンの中へ、足元はズボンの裾に靴下をかぶせたり、ズボンの裾を長靴
の中に入れるなど、マダニが入り込まないようにしましょう。

【マダニから身を守るポイント】
・ 長袖・長ズボン、手袋、首にはタオルやハイネックを着用
・ 肌が露出している部分には防虫スプレーを噴霧
・ 半袖、半ズボン、サンダルなどの軽装は避ける
・ 野外活動後は、上着、作業着は家に持ち込まない
・ 服に付いたマダニはガムテープなどを使って取り除く
・ 屋外活動後、入浴時にマダニが付いていないかチェック

マダニの寄生予防は、重症熱性血小板減少症候群以外にもマダニが媒介する他の疾患を予防するためにも有効です。

●マダニに寄生されてしまったら?
マダニは動物に寄生すると、長時間ゆっくり吸血します(数日から、10日間くらいの場合も)。皮膚にしっかりと口器を突き刺して固定されるため、取り除くのは容易ではありません。無理に取り除こうとするとマダニの一部が皮膚に残ってしまい、化膿したり、マダニが体内に保有していた病原体を注入してしまう危険性があります。マダニが寄生しているのを見つけたら、慌てて引き抜こうとせず、できるだけ病院や動物病院で除去してもらうのが安全です。また、咬まれてしまった後は体調の変化に注意して、発熱等の症状が認められた場合は医療機関を受診しましょう。

●愛犬には定期的なマダニ駆除薬を
マダニ対策として最も効果的なのは、草むらなどの自然の中に入らない、近づかないことですが、お散歩が大好きな犬にとっては難しい話です。愛犬とともにアウトドアに出かける機会もあることでしょう。
愛犬には、定期的に駆除・予防薬の使用がおすすめです。春先から秋にかけてはマダニ寄生のリスクがあることを知って、愛犬と飼い主さんのライフスタイルに合わせて最適な薬剤を選びましょう。

【関連情報】
愛犬&愛猫のノミ・マダニ対策

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犬猫のお腹の健康に「プロバイオティクス」

人にも犬猫にも有益でお腹の健康を保つ「プロバイオティクス」が注目されています。お腹の健康、つまり腸内バランスを整えてあげることが身体の健康を保つ鍵となります。お腹のデリケートな犬猫には特におすすめしたいものです。

〔1〕 「プロバイオティクス」とは

「腸内フローラ(腸内菌叢)のバランスを改善することにより宿主に有益な作用をもたらす生きた微生物」と定義されています。また、身体に良い影響を与えることを目的とした微生物を成分とする製品自体(医薬品、食品、食品添加物等)を「プロバイオティクス」と呼ぶことがあります。つまり「プロバイオティクス」とは、腸内バランスを改善することで健康に有益な働きをする生きた微生物のことをさし、その代表的なものが、ビフィズス菌などの乳酸菌です。(中でも「ペディオコッカス」「ビフィドバクテリウム」「ラクトバチルス」「エンテロコッカス」が有名です。)

〔2〕 腸内のバランスを整える

動物の腸内にはさまざまな腸内細菌が住みついています。腸の壁に腸内細菌がびっしりと敷き詰められ、集合体になっている様子から、腸内のフローラ(花畑)や腸内細菌叢(さいきんそう)と呼ばれ、一定のバランスを保って定着しています。この腸内フローラのバランスを改善(善玉菌が多く、悪玉菌が少ない状態に)することで、悪玉菌がつくる腐敗物質の量を減少させると考えられています。
身体の免疫機能の6~7割は腸が担っています。腸内環境を整えることは便秘や下痢などの便通の改善、身体が本来持っている免疫力の保持、腸内の感染予防等に役立ちます。


〔3〕 「プレバイオティクス」

「プレバイオティクス」は「プロバイオティクス」の働きをサポートする物質のことをいいます。代表的なものとして、オリゴ糖類、食物繊維などがそれにあたります。「プレバイオティクス」は、腸内細菌のエサとなり、善玉菌を増やす性質があります。そのため、「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」は同時に摂ると効果的です。
製品の成分表示を見て、オリゴ糖、食物繊維を含むフード等を意識的に選択するのも良いでしょう。ただし、おやつなどは与えすぎないよう注意しましょう。

〔4〕 愛犬・愛猫も整腸が大切

犬猫の腸は、気温や環境の変化、ストレス、食べすぎなど、ちょっとしたきっかけで下痢や軟便になりやすくとても敏感です。フードを急に変えたり、普段食べ慣れていないものをあげると、下痢や軟便になってしまうことがあります。
こんなときこそ「プロバイオティクス」製品を利用して、整腸管理をしてあげると良いでしょう。サプリメントとして販売されているものが多くあり、これらを利用することで手軽に摂取することができます。

愛犬・愛猫のお腹の健康に、腸内の善玉菌を増やして腸内環境のバランスを整えてあげることは、病気になりにくい健康な身体を保つことにつながります。もちろん、健康管理には適度な運動、肥満をさせないバランスのとれた食事などが基本です。

フードを変更するときには一週間程度かけてゆっくりと新しいフードに慣れさせます。普段食べていたフードに新しいフードを少々まぜ、徐々にその量を増やして切り替えるとよいでしょう。あまりに下痢や軟便が続く場合には身体への負担となるため、かかりつけの獣医師に相談しましょう。健康管理として毎日の便の状態を観察することが大切です。

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犬の下部尿路結石

〔1〕 下部尿路結石とは

下部尿路とは膀胱と尿道のことをいいます。
下部尿路に結晶や結石ができ、尿路を刺激して痛みを生じるのが下部尿路結
石症です。場合によっては尿道に詰まって尿が出なくなってしまうこともあ
るので注意が必要です。

尿石ができる主な原因として、尿中の以下のことが挙げられます。
・尿中のミネラル成分
・尿のpH
・尿の量

尿石の原料となる物質(ミネラル)が増えすぎたり、尿の性質(pH)が変化
したり、尿量が少なくなることで尿中のミネラル濃度が濃くなるなどが影響
します。通常溶けていた尿中成分が溶けきれなくなると結晶ができ、結晶が
固まったものが砂や石の状態になります。
これらの条件に個体の体質や環境などの要因も重なって尿路結石が形成され
ます。

〔2〕 尿石が形成される原因

■細菌感染
細菌感染により尿がアルカリ性に傾き、ストルバイト尿石ができやすくなり
ます。犬のストルバイト尿石の大きな要因は、尿路の細菌感染によるものが
多い傾向にあります。

■食事の内容
高たんぱく質、高カルシウム、高シュウ酸食により尿中に含まれるマグネシ
ウムやカルシウムなどのミネラルが多くなると、尿中に溶けきれなくなり、
尿石ができやすくなります。
大豆やさつまいも、緑黄色野菜のとり過ぎには注意しましょう。

■水分摂取量が少ない
なんらかの理由で飲水量が少なかったり、水っぽい下痢などをくり返して
水分の排泄量が多くなると、尿量が減少して尿石ができやすくなります。

〔3〕 主な尿石の種類

犬猫に多い尿石の種類に、ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム
)とシュウ酸カルシウムがあります。
それぞれ尿石のpH、ミネラルの性質が異なり、ケアの方法が違うので注意し
ましょう。また、結石の大きさは様々で、砂粒状のものや細かい石がたくさ
んたまることもあれば、1~2cmほどの大きな石になる場合があります。

ストルバイト結石では、尿を酸性に傾けることによって溶解させること可能
ですが、結石が大きい場合には外的手術によって摘出することもあります。

シュウ酸カルシウム結石では、溶解させることはできませんが、尿をアルカ
リ性に傾ける方が有効とされており、結石が大きい場合はやはり外的手術に
よって摘出します。

●尿のpHについて
尿が酸性かアルカリ性かを示す数値です。おおよそpH5~8の範囲内で変動し
ており、尿の正常値は6.3程度ですが、尿石の種類によって適正な値が違う
ため、それぞれあった値に管理することが大切です。
尿がアルカリ性に傾くとストルバイト結晶が形成されやすく、酸性に傾きす
ぎるとシュウ酸カルシウム結晶が形成されやすい状態になります。

《尿石チェックリスト》
あてはまる項目があったら、早めに受診をしましょう

□ トイレに行く回数が多くなった
□ 排尿に時間がかかる
□ トイレでないところで排泄する
□ 落ち着きがなくなる
□ 食欲がなく・元気がない
□ 腹部に触れると嫌がる
□ 尿に血が混じっている

〔3〕 おうちでのケア

1.獣医師の指示に従って療法食を中心とした食事管理を行ないましょう。
食事療法中は尿石管理用のフードを利用し、指示された食事以外は与えず、
おやつなども控えましょう。

2.新鮮な水を十分に与えましょう。
水分摂取が少ないと尿が濃縮され、尿石ができやすくなります。数ヶ所に水
をおく、ウエットフードを利用するのも効果的です。

3.適度な運動をさせましょう
運動量が少ないと水分を控えがちです。また、体重過多は尿石になりやすい
傾向があります。肥満にならないように心がけましょう。

●飼い主さんの判断で継続しないようにしましょう

下部尿路疾患で、結晶・尿石が認められた場合は食事療法食が利用されます。
様々なメーカーで販売されていますが、同じ目的の療法食でも各種特色があり、獣医師に相談のうえ犬猫の状態にあったものを選択すると良いでしょう。

食事療法食は、特定の疾患に対応した特殊な栄養組成のフードなので、飼い主さんの判断で選択することはおすすめできません。
また、すでに尿石用の食事療法食を利用している場合や尿石以外に疾患を抱えている場合には、自己判断で療法食を継続したり、種類を変更することは好ましくありません。

下部尿路結石は一度治っても、以前の食事や環境に戻ると再発しやすく厄介
です。定期的に検査(血液検査を含む)を受けて、獣医師の指示に従いましょう。

※投稿の内容は新たな情報の追加・修正等を行う場合があり、告知なく
変更・更新されることがあります。あらかじめご了承ください。

猫の下部尿路結石

〔1〕 下部尿路結石とは

下部尿路とは膀胱と尿道のことをいいます。
下部尿路に結晶や結石ができると、尿路を刺激して痛みを生じるのが下部尿
路結石症です。場合によっては尿道に詰まって尿が出なくなってしまうこと
もあるので注意が必要な病気です。

 

尿石ができる主な原因として、尿中のミネラル成分、尿のpH、尿の量、が挙げられます。尿石の原料となる物質(ミネラル)が増えすぎたり、尿の性
質(pH)が変化したり、尿量が少なくなったりすることで尿中のミネラル濃度が濃くなる、などが影響します。通常溶けていた尿中の成分が溶けき
れなくなると結晶ができ、結晶がかたまって砂や石の状態になります。
これらの条件に個体の体質や環境などの要因も重なって尿路結石が形成されます。

 

〔2〕 猫に多い!?下部尿路結石

猫はもともと水分摂取量が少なく、濃い尿を産生する動物で、少ない水分で
やりくりしています。こういった猫の特性に加え、以下のような要因が重な
って発生すると考えられています。

・飼育環境中のストレス
・ミネラル分の多い食事(猫缶やにぼし、海苔などのおやつ類)
・肥満            など

●主な尿石の種類
犬猫に多い尿石の種類に、ストルバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム
)とシュウ酸カルシウムがあります。
それぞれ尿石のpH、ミネラルの性質が異なり、ケアの方法も違うので注意し
ましょう。また、結石の大きさは様々で、砂粒状のものや細かい石がたくさ
んたまることもあれば、1~2cmほどの大きな石になる場合があります。

ストルバイトでは、尿を酸性に傾けることによって溶解させること可能ですが、
結石が大きい場合には外的手術によって摘出することもあります。

●尿のpHについて
尿が酸性かアルカリ性かを示す数値です。おおよそpH5~8の範囲内で変動し
ており、尿の正常値は6.3程度ですが、尿石の種類によって適正な値が違う
ため、それぞれあった値に管理することが大切です。
尿がアルカリ性に傾くとストルバイト結晶が形成されやすく、酸性に傾きす
ぎるとシュウ酸カルシウム結晶が形成されやすい状態になります。

《尿石チェックリスト》
あてはまる項目があったら、早めに受診をしましょう

□ トイレに行く回数が多くなった
□ 排尿に時間がかかる
□ トイレでないところで排泄する
□ 落ち着きがなくなる
□ 食欲がなく・元気がない
□ 腹部に触れると嫌がる
□ 尿に血が混じっている

〔3〕 おうちでのケア

1.獣医師の指示に従って療法食を中心とした食事管理を行ないましょう。
食事療法中は尿石管理用のフードを利用し、指示された食事以外は与えず、
おやつなども控えましょう。

2.新鮮な水を十分に与えましょう。
水分摂取が少ないと尿が濃縮され、尿石ができやすくなります。数ヶ所に水
をおく、ウエットフードを利用するのも効果的です。

3.トイレを清潔に保ちましょう。
特に猫の場合は、トイレが汚れていると排泄をがまんしてしまうことがあり
ます。いつもキレイにしてあげましょう。

4.適度な運動をさせましょう
運動量が少ないと水分を控えがちです。また、体重過多は尿石になりやすい
傾向があります。肥満にならないように心がけましょう。

●飼い主さんの判断で継続しないようにしましょう

下部尿路疾患で、結晶・尿石が認められた場合は食事療法食が利用されます。
様々なメーカーで販売されていますが、同じ目的の療法食でも各種特色があ
るので、獣医師に相談のうえ犬猫の状態にあったものを選択すると良いで
しょう。食事療法食は、特定の疾患に対応した特殊な栄養組成のフードなの
で、飼い主さんの判断で選択することはおすすめできません。
また、すでに尿石用の食事療法食を利用している場合や尿石以外に疾患を抱
えている場合には、自己判断で療法食を継続したり、種類を変更することは
好ましくありません。

下部尿路結石は一度治っても、以前の食事や環境に戻ると再発しやすく厄介です。定期的に検査(血液検査を含む)を受けて、獣医師の指示に従いましょう。

※投稿の内容は新たな情報の追加・修正等を行う場合があり、告知なく変更
・更新されることがあります。あらかじめご了承ください。

意外に多い!?猫の関節トラブル

〔1〕 猫の関節トラブル

関節炎や変形性関節疾患など、関節のトラブルが多いのは犬だけではありま
せん。実は猫にも関節のトラブルが多いのをご存知ですか??

関節炎などの痛みは一般的にじわじわと慢性的で、猫は寝ていることが多く
、痛がる姿を見せないので、飼い主さんが気付きにくいこともあり、猫の関
節炎などのトラブルはあまり知られていません。

関節炎などの痛みは、年齢とともに筋肉の衰えや軟骨組織が磨り減ることが
原因だと考えられますが、若い猫でも関節になんらかのトラブルを抱えてい
ます。そのため、関節のトラブルは年齢のせいだけとはいえません。また、
体質なども大きく影響します。肥満は関節に負担がかかり続けることでも病
状を悪化させるので、体重管理には気を配りたいものです。

【猫関節トラブル発生部位】

〔2〕 関節の役割

動物のスムーズな動きは関節部分の骨と骨をつなぐ関節軟骨が重要な役割を
果たしています。関節軟骨は骨と骨の接合部分を保護している軟骨と滑液、
それらを保護している滑膜によってできており、摩擦を減らしたり衝撃をや
わらげるクッションの役割をしています。
関節にかかる様々な刺激や負担によって軟骨細胞が減少していくと、軟膏が
磨耗・変形し、炎症や痛みを感じるようになります。

猫の場合、動きたがらなくなった、遊びたがらなくなったなど、日常の動作
に変化が見られたら病気のサインである可能性があります。日常の行動をチ
ェックしてみましょう。

《痛みのサイン?!チェックリスト》
□ 高いところへジャンプしなくなった
□ 階段の上り下りをあまりしなくなった
□ 寝ている時間が長くなった
□ なかなか立ち上がろうとしなくなった
□ 立ち上がりの動作がゆっくりになった
□ おもちゃで遊ばなくなった  など

上記の様子が3つ以上当てはまったら、かかりつけの獣医師に相談してみ
ましょう。
※関節のトラブルには、主な原因のほかに免疫の異常、遺伝、形成不全、感
染など、病気である場合もあります。歩き方が明らかにおかしい、痛がる、
攻撃的になっている、など症状が顕著な場合は早めに動物病院を受診し、適
切な治療を受けるようにしましょう。治療中の場合も獣医師の指示に従いま
しょう。

〔3〕 健康な関節を保つポイント

●食事と体重のコントロール
食事をコントロールして肥満させないようにしましょう。関節用フードや
サプリメントを活用するのも良いでしょう。

●適度な運動
日々の運動によって丈夫な筋肉を保ち、関節への負担を軽減することが大切
です。若いときからたくさん運動しておくと、関節を支える筋肉を強化する
ことにつながります。ただし、関節に負担のかかる過度な運動は避けましょ
う。

●関節に負担のかからない工夫を
被毛の長い種類の子は、フローリングで滑らないよう足の裏の毛を定期的に
カットしましょう。フローリングにシート等を敷く場合は、マット自体が滑
らないようにしっかり固定しましょう。

【関連情報】
猫のセルフケア‐猫の関節炎‐
関節の健康維持に 猫用関節向けサプリメントはこちら

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猫の目の病気

〔1〕 猫の目の病気

目の病気には「点眼をしていれば大丈夫。」そんな風に思っていませんか。
目にあらわれる症状や病気をあなどってはいけません。

動物の目はゴミやほこりなどの異物、シャンプー剤、散歩中に草むらで目を傷つけたり、猫同士のけんかなど、常に刺激にさらされています。また、遺伝的に起こる場合や内科的な疾患によって発生する場合もあり、目のトラブルの原因は非常に様々です。

ここでは、特に受診の必要な症状についてご紹介しています。症状によっては、視力に大きく影響しますので、病気のサインを見逃さないようにしましょう。
また、ご紹介している内容は病気を自己判断するためでなく、病気を知って適切な治療を受けていただくための参考としてお読みください。

〔2〕 猫に多い主な目の病気

■結膜炎
まぶたに近い結膜(しろめ)に炎症を起こした状態です。軽度の結膜炎は比
較的多く見られる症状です。涙や目やに、まぶたのまわりが赤く腫れあがる
こともあります。毛や異物、シャンプーによる刺激によるもの、ウイルスや
細菌による感染、アレルギーなど原因は様々です。

■角膜炎
角膜(くろめ)部分に炎症を起こした状態です。涙や目やにが出たり、まぶ
たが腫れることもあります。シャンプーや目をこするなどの刺激によるもの
や、ウイルスや細菌などの感染によって起こる場合があります。

■緑内障
眼圧の異常によるもので、眼圧が高くなって視神経を圧迫し、視野が狭くな
ってしまう病気です。通常は閉じているはずの瞳孔が開いているため、見る
角度によって緑色や赤く見えることがあり、眼圧の影響で目が飛び出した状
態に見えます。放置すると失明することがありますので、早期に治療するこ
とが大切です。

上記で紹介している内容はほんの一部です。以下のような症状が見られたらす
ぐに動物病院を受診しましょう。

【こんな症状が見られたら病院へ】
・ 涙が止まらない      ・  目やにが多い
・ 物や壁にぶつかる    ・  眼球全体が赤い
・ 目をつぶっている     ・  左右の目の大きさが違う
・ 痛みが強い、痛がる   ・  瞬きの回数が多い気がする
・ 黒目が白濁している

〔3〕 目の異常には病気が潜んでいることも・・・
猫は感染症による目の病気が多い!?

「目やにが出て目を開けることができない」
こんな症状の時は注意しましょう。
眼球自体に原因があるのではなく、細菌やウイルスによる感染症やアレルギ
ーなど内科的要因によって目に症状が現れることがあります。そのため、目だ
け治療しようとしても解決しないのです。
目の症状以外に、鼻水やくしゃみ、咳、発熱、食欲低下などのような症状が
ある場合はすぐに受診しましょう。

【主な原因となる感染症】
・猫ウイルス性呼吸器感染症
・猫カイシウイルス感染症
・ヘルペスウイルス感染症(猫の上部気道感染症)
・クラミジア感染症
・マイコプラズマ感染症
・トキソプラズマ
・猫白血病ウイルス
・猫免疫不全ウイルス

●子猫は特に注意しましょう
ちょうど母猫からの免疫がなくなり、免疫機能が未熟な子猫は特に注意が必
要です。ワクチンによって予防できる感染症もあります。

●同居猫と接触させないようにしましょう
感染症の場合、同居猫に移してしまうため、治療期間中は他の猫と接触さ
せないよう配慮が必要です。

 

目の病気は原因によって点眼をしていれば治るというものではありません。
先天的による異常や内科的な病気によるもの、細菌・ウイルスによる感染症、
アレルギー、外傷や刺激によるものなど、目の病気の原因はさまざまです
。放っておくと失明するような場合もあります。
普段から愛猫の目をよく観察して、目やにや目のまわりの汚れ、充血してい
るなど異常があったらすぐに受診しましょう。

※投稿の内容は新たな情報の追加・修正等を行う場合があり、告知なく変更・更新されることがあります。あらかじめご了承ください。

犬の目の病気

〔1〕 犬の目の病気

目の病気には「点眼をしていれば大丈夫。」そんな風に思っていませんか。
目にあらわれる症状や病気をあなどってはいけません。

動物の目はゴミやほこりなどの異物、シャンプー剤、散歩中に草むらで目を
傷つけたり、犬同士のけんかなど、常に刺激にさらされています。また、
遺伝的に起こる場合や内科的な疾患によって発生する場合もあり、目のトラブルの原因は非常に様々です。

症状によっては視力に大きく影響しますので、病気のサインを見逃さない
ようにしましょう。
また、ご紹介している内容は病気を自己判断するためでなく、病気を知って
適切な治療を受けていただくための参考としてお読みください。

〔2〕 犬に多い主な目の病気

■結膜炎
まぶたに近い結膜(しろめ)に炎症を起こした状態です。軽度の結膜炎は比
較的多く見られる症状です。涙や目やに、まぶたの内側が赤く腫れあがる
こともあります。異物やまつ毛が触れる、シャンプーによる刺激によるもの
やウイルス、細菌による感染、アレルギーなどが原因となります。

■角膜炎
角膜(くろめ)部分に炎症を起こした状態です。涙や目やにが出たり、まぶ
たが腫れることもあります。シャンプーや目をこするなどの刺激によるもの
や、ウイルスや細菌などの感染によって起こる場合があります。症状が進む
と、角膜潰瘍を生じることがあります。

■緑内障
眼圧の異常によるもので、眼圧が高くなって視神経を圧迫し、視野が狭くな
ってしまう病気です。通常は閉じているはずの瞳孔が開いているため、見る
角度によって緑色や赤く見えることがあり、眼圧の影響で目が飛び出した状
態に見えます。放置すると失明することがあるため、早期に治療することが
大切です。

■流涙症(涙やけ)
涙があふれ出ている状態です。目と鼻の奥に涙を排泄する器官がありますが、
これが狭かったり、つまったりすることで起こる場合や、先天的なもので角
膜、結膜の異常、鼻炎などが原因で涙の分泌量が増える等々で起こることが
あります。
あふれた涙で目頭や目のまわりの毛が汚れて茶色に変色します。(涙やけ)

■乾性角結膜炎(ドライアイ)
涙がなんらかの理由で分泌されず目の表面が乾燥して、角膜と結膜に炎症が
起きる症状です。「ドライアイ」とも言われています。慢性的な症状では完治
が難しく、原因の特定も難しい症状です。

■眼瞼内反(外反)症
生まれつきまつ毛が内側に生えていている状態が内反症です。常に眼球にま
つ毛が触れているために痛みや不快感があります。
逆に、外反症はまぶたが外側にめくれている状態です。まぶたの内側の結膜
や涙腺が空気に触れるため、乾燥して細菌などに感染しやすくなります。
これらの症状は、軽症であれば眼軟膏や点眼薬で対処しますが、一般には自
然には直らないため手術によって修復します。

上記で紹介している内容はほんの一部です。以下のような症状が見られたら
すぐに動物病院を受診しましょう。

【こんな症状が見られたら病院へ】
・ 涙が止まらない     ・ 目やにが多い
・ 物や壁にぶつかる    ・ 眼球全体が赤い
・ 目をつぶっている    ・ 左右の目の大きさが違う
・ 痛みが強い、痛がる   ・ 瞬きの回数が多い気がする
・ 黒目が白濁している   ・ 目頭のピンクのところが膨らんでいる

〔3〕 犬の白内障について

犬で多い目の病気のひとつ、「白内障」があります。
■白内障とは
水晶体が白濁し、程度が進むと視力も低下していきます。犬では比較的よく
みられる病気です。白内障の多くは、遺伝、加齢によるもの、糖尿病などの
内科的病気によって起こります。

1.先天性白内障:生まれつき水晶体がにごってしまっている。
2.若年性白内障:生後数ヶ月から数年といった若年齢から白内障となる。
3.後天性白内障:加齢による変化、糖尿病、外傷性、中毒性、網膜症など
によるもの。

【発生しやすい犬の種類】
ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、アメリカンコッカースパ
ニエル、ビーグル、ボストンテリア、ウエスト・ハイランド・ホワイトテリ
ア、プードル など

目の病気は、点眼をしていれば治るというものばかりではありません。
先天的による異常や内科的な病気によるもの、細菌・ウイルスによる感染症、
アレルギー、外傷や刺激によるものなど、目の病気の原因はさまざまです
。放っておくと失明するような場合もあります。
普段から愛犬の目をよく観察して、目やにや目のまわりの汚れ、充血してい
るなど異常があったらすぐに受診しましょう。

※投稿の内容は新たな情報の追加・修正等を行う場合があり、告知なく変更・更新されることがあります。あらかじめご了承ください。

犬・猫の暑さ対策・熱中症予防

〔1〕 犬猫も熱中症に注意!

5月後半に入ると、徐々に暑さが増してきて夏の気配を感じられるようになってきます。ニュースでも熱中症に関する内容が多くなり、人にもつらい時期ですが、愛犬・愛猫にとっても注意が必要な季節です。
熱中症は暑さの厳しい7、8月に起こるイメージが強いかもしれません。ところが、熱中症は湿度が高くなる5月ごろから対策をとる必要があります。熱中症対策をしっかり行って未然に予防しましょう!

〔2〕 熱中症の原因

【熱中症は真夏だけじゃない!?】
熱中症は真夏の病気とは限りません。気温が徐々に高くなってきて、湿度が高くなる梅雨の時期に入る、5月・6月から注意が必要です。熱中症は条件がそろっていれば、暑さの厳しい真夏でなくても起こる可能性があります。

【人とは違う、犬猫の熱中症になる要因】
●高温多湿の環境
一般的に気温22℃、湿度60%を超えると犬は熱中症になる可能性が高くなるといわれています。そのため、長時間しめきった室内や車内など、高温になりやすい場所では人の何倍も熱中症になりやすいのです。

●犬猫の体温調節
犬猫には汗腺がほとんどないため、人のようにさらさらした水っぽい汗をかいて体温調節することができません。
犬猫は「ハァハァ」という呼吸(パンティング運動)によって、唾液や呼吸そのものの水分を蒸発させて熱を逃がして体温調節をしています。そのため、湿度の高い環境下だと体温を逃がすことが難しくなってしまうのです。つまり、人とくらべて熱が溜まりやすいのです。

犬猫と人では異なった熱中症対策が必要だといえます。身体の不調を訴えることができないため、愛犬・愛猫の熱中症対策には十分に注意してあげましょう。

〔3〕熱中症対策

【予防のポイント】
●散歩・運動の時間に気をつける
アスファルトは高温になりやすいため、お散歩の前に地面が熱くなっていな
いか飼い主さんが直接触って確かめてください。熱いと感じる場合は、外を
歩かせるのは避け、涼しい朝方や夕方に行くようにしましょう。
炎天下での激しい運度は避けましょう。

●換気を行い、温度・湿度管理に気をつける
留守番させるときはエアコンをつけて、快適な湿度・温度を保ちましょう。クールマットの利用もひとつの方法です。また、車内で留守番させるのも非常に危険ですので避けましょう。

猫の場合、お気に入りの場所などに数箇所水が飲めるよう用意してあげるとよいでしょう。水はこまめに交換して、いつでも新鮮な水が飲めるよう気をつけます。
犬では、散歩などの外出時には飲み水を持ち歩くなどしましょう。

〔4〕 熱中症になってしまったら

熱中症になってしまったかな!?と思ったら、可能な範囲で応急処置を行い、そのあとすぐに受診をしましょう。

【こんな時は注意!!】
・ぐったりして元気がない。
・呼吸が浅く早い。
・嘔吐、下痢をする。
・ふらついて倒れる。
・痙攣や発作を起こす。
・体に触れると熱いと感じる。
・呼吸が速く、粘り気のあるよだれをたらす。
・目が充血していたり、口の粘膜が鮮紅色になっている。

【応急処置】
<意識がある場合>
涼しい場所へ運び、まず体温を下げてあげましょう。冷水でぬらしたタオルで体を包んだり、お風呂場や流し台で体全体に水をかけるなどして、体温を下げます。
水が飲めるまでになったら、少しずつ水分補給をしてあげましょう。
※氷水など冷たすぎる水はかけないように注意してください。急激な体温の低下は逆に危険です。
※体温が下がって症状が落ち着いても、体内の循環器や臓器がダメージを受けている可能性があります。必ず動物病院で診察を受けるようにしましょう。

【早めに受診を】
意識がない場合は、冷水を体全体にかけるなどして、体温を下げる処置を行いながら、動物病院に連絡を取り、早急に動物病院へ連れて行きましょう。
熱中症は命に関わることもある危険な病気ですが、事前に防ぐことができます。対策をしっかり行って愛犬・愛猫を熱中症から守ってあげましょう。

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愛犬のセルフケア

犬猫を家族として迎えて長年一緒に暮らしていても、知っているようで知らないことが意外とあると思います。ペットがいつまでも健康で一緒の時間長くを過ごせるよう、犬猫の健康ケアに役立つ情報をご紹介します。大切な家族のことを知って、飼い主さん自身が責任をもって愛犬・愛猫の健康を守ってあげましょう。

【 項 目 】

愛猫のセルフケア

犬猫を家族として迎えて長年一緒に暮らしていても、知っているようで知らないことが意外とあると思います。ペットがいつまでも健康で一緒の時間長くを過ごせるよう、犬猫の健康ケアに役立つ情報をご紹介します。大切な家族のことを知って、飼い主さん自身が責任をもって愛犬・愛猫の健康を守ってあげましょう。

【 項 目 】

マダニが媒介する「犬バベシア病」

「犬バベシア病」という病気をご存知ですか?これは、マダニが媒介する病害のひとつです。感染すると40℃を超える発熱や重い貧血などの症状が出て、ひどくなると命に関わることもある怖い病気です。

〔1〕 感染する原因とは?
‐マダニに吸血されることで感染します。
バベシアという原虫による病気で、バベシア原虫を持ったマダニが仲介役となり、噛まれた時に唾液と一緒に体内に侵入します。バベシアは血液中の赤血球に感染して全身に運ばれていきます。

〔2〕 どんな症状?
‐食欲低下や発熱、重い貧血になど様々な症状がみられます。
体内に侵入したバベシアは寄生した赤血球を次々に破壊していきます。その結果、発熱や重い貧血が見られるようになり、元気がない、食欲がない、嘔吐する、血尿などの症状が現れます。貧血さらにがひどくなると、肝臓・腎臓の機能障害、黄疸などを発症し、何の処置もしないでいると死に至ることがあります。

〔3〕 治療法とは?
‐バベシアの増殖を抑えて、症状を緩和します。
バベシアを完全に除去する効果的な治療薬はなく、治療法も確立されていません。そのため、動物病院では、抗菌剤などでバベシアの増殖を抑え、症状をやわらげる治療が一般的です。回復したように見えても、体内に原虫が潜んでいる状態のため、体力を落とさず、免疫力が低下しないようにすることが大切です。
ヒトマラリア、トリパノソーマ症などバベシアを含む原虫症は今も研究が進められていますが、これらの原虫は寄生した宿主の免疫反応からうまく逃げる特性を持っているため、メカニズムの解明にはまだまだ難しいのが現状です。

〔4〕 予防をするには?
‐仲介役のマダニを予防・駆除することです。
マダニ予防・駆除をしっかり行うことで、愛犬をマダニの病害から守ることができます。マダニは気温が徐々に高くなる初夏から秋にかけて元気に活動をはじめ、河川敷、やぶの中、草むらなどに潜んで寄生する宿主を狙っています。季節柄、草木の中に入る機会が多くなると思いますので、愛犬を連れて行く前にマダニ駆除薬を投与されることをぜひおすすめします。また、定期的に投与することで効果的な予防になります。

病原体のバベシア原虫(Babesia gibsoni)は、日本、韓国、北米、エジプトに分布しています。また、日本でこの犬バベシア症は四国、九州、沖縄に多く、最近では関東・東北にも発生が確認されていますので、愛犬とキャンプや旅行にお出かけになる場合はご注意ください。

【関連情報】
愛犬&愛猫のノミ・マダニ対策

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